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はるかぜに ふかれて そよぐ なだのさけ
【灘のさかぐらダイアリー】
 江戸時代より続く灘の酒造りの歌は、
「寒や北風 六甲おろし…」ではじまります。
 冬の間、丹波から出稼ぎに来た蔵人たちは六甲山から
吹き下す風の寒さを堪えて、灘の酒蔵で懸命に酒を作ります。
 そんな寒造りも春をむかえる頃には、ひと段落。
甑倒し(米を蒸す甑をしまうこと)をおこない、今年の
酒造りも終了を告げます。
 秋の終わりから始まった百日稼ぎも終了し、それぞれが
醸した灘のお酒を少しばかり携えて、家族の待つ丹波への
道を急ぎました。
 そんな昔話を思い浮かべ、そよそよと春風にふかれて、
家族や友人と一緒に灘のおいしいお酒をお楽しみください。
写真の酒ミュージアム酒蔵館では、昔の酒蔵の様子を見学
できます

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