写真提供:阪神電気鉄道株式会社
広さを表すときに「甲子園球場何個分」のように例えられる阪神甲子園球場。総面積38,500㎡の球場は、その外周にさまざまな見どころがちりばめられています。せっかく甲子園に来られたのなら、ぜひぐるりとひとまわりしてみてください。
- (1)リニューアル記念レリーフ
- 球場正面を飾る大きな3枚のレリーフ。向かって左は「歓喜 高校球児」をテーマに優勝の瞬間を表現、真ん中は「伝統の継承 蔦に彩られた甲子園球場」をテーマにリニューアル前の球場を表現、一番右側が「感動のリーグ制覇 阪神タイガース」のテーマで平成17年(2005)リーグ優勝時の岡田監督の胴上げシーンを表現しています。
- (2)メモリアルウォール
- 阪神タイガースの永久欠番の3選手(藤村富美男選手・村山実選手・吉田義男選手)の名前や功績が刻まれたレリーフが飾られています。このほか、阪神タイガースの主力選手のパネルなども飾られています。
- (3)ベーブルースのレリーフ
- ベーブルースの甲子園球場来場を記念して作られたレリーフがリニューアルとともにメモリアルウォールの続きにある「ミズノスクエア」の一角に移動して飾られています。
- (4)里帰りしたツタ
- 甲子園のシンボルともいえるツタは、球場が完成した年の冬から植栽され、外壁一面を覆ってきました。約430本もあったそうです。
球場のリニューアルに伴って一時取り払われたツタは、平成12年(2000)に当時の高野連加盟校全4170校に贈られました。そのうち233校で大事に育てられたツタが「里帰り」して、順調に成長しています。まるで木のように太くなった古いツタも外野側に植えられています。ツタの太さで甲子園球場の歴史を偲んでください。
「ツタの里帰り記念銘板」に233校の高校の名前が刻まれています。 - (5)甲子園レンガメッセージ
- バックスクリーンのそばには、高校野球の歴代優勝校のほか、一般の個人や団体の名前が刻まれたレンガが敷きつめられています。これは甲子園球場がリニューアルを記念して募集した、「甲子園ネーミングブリックメンバーズ」の一員であることの証。西宮観光協会もそのメンバーとして名前が刻まれていますので探してみてください。
- (6)野球塔
- バスで来る応援団の人たちにとっては玄関口となる南側の入口にあります。塔を囲む列柱20本に、春夏の高校野球第1回大会からの優勝校が刻印された銘板が設置されています。初代野球塔は昭和9年(1934)に建設されましたが第二次世界大戦で崩壊。昭和33年(1958)に2代目選抜高校野球塔が設置されましたが老朽化が進み、リニューアル工事に伴い撤去されていて、現在の野球塔は3代目。初代の2分の1のスケールですが、しっかりと歴史を受け継ぎ復活しました。