西宮のさくら
西宮市の市花は『さくら』。
市内には多くの名所が点在し、桜を愛でにたくさんの人が訪れます。
たとえば、北には有馬川緑道や丸山貯水池(金仙寺湖)、東山台の桜並木。少し南に下ると甲山に神呪寺、関西学院大学の前にまっすぐ伸びる学園花通り。西宮を代表する花の見どころ・北山緑化植物園や満池谷はもちろんのこと、御手洗川沿いや西宮浜マリナパークシティの桜並木も人気を集めています。
このほかにも、市内の公園を中心にいたるところで桜を見ることができ、住んでいる人もそれぞれに身近なお花見スポットを持っているようです。
中でも南北約2.8kmに渡る松林の中に約1,660本の桜が咲き誇る夙川河川敷緑地は格別の美しさで、平成2年(1990)には(財)日本さくらの会により「日本さくら名所100選」にも選定されています。
この夙川沿いに桜並木が誕生したのは今から約60年前。夙川の河川敷を公園化し、河畔松林の全面的な保全をはかる都市計画を決定しました。
それに先立ち、当時の辰馬卯一郎市長の提唱で昭和24年(1949)、1,000本の桜の若木を植樹。それらの桜の成長と共に、現在のような松と桜と川が織りなす独特な景観美が生まれたのです。
桜の数や種類が多く、桜を愛する人がいる所には新種の桜が生まれるのだとか。
夙川でも平成11年(1999)に、市内雲井町で自生していた桜が発見されました。
この桜は平成17年(2005)に新種と判断され、公募により『夙川舞桜』と命名。植物生産研究センターで増殖にも成功し、今やこの夙川生まれの夙川舞桜は市内の数ヶ所で可憐な花を咲かせています。
※平成28年(2016年)の越水浄水場の一般公開(さくらの通り抜け)は4月1日(金)~4月10日(日)に行われます。(→詳しくはこちら)