6月11日から大谷記念美術館で開催されている「川村悦子展-ありふれた季節」に行ってきました。

総展示作品数は全42点。絵画ごとのスペースを広くとった作品展示で、一つ一つの作品をゆっくりと、時間をかけてみることができます。

ポスターやチラシにも使用されている「蓮」をモチーフにした作品はキャンバスに描かれたものだけでなく、屏風や掛け軸に描かれた作品もあり、どこか東洋的なイメージを感じさせる作品にも出会うことができました。

数多く展示されている蓮の作品の共通点はどこか靄がかかったような、白く、淡い空気感が特徴的です。

川村悦子さんの描く作品はまるで写真のように見えるほど、緻密で繊細な作品です。

しかし、思い切って近づいて見てみる事でしっかりと書き込まれている絵画だということを改めて実感することができます。

デビュー当初の頃の曇りガラス越しに描いた風景画では、川村悦子さんの表現の技術力を存分に感じ取る事ができ、普段の生活では意識から外して見てしまいがちな景色を、川村悦子さんの目を通して丁寧に表現されているように感じました。

前回開催されたアーティストトークでは、川村悦子さんが制作活動に取り組む事になった経緯や今回展示されている新作についてのお話を直接聞くができました。
質疑応答の時間もあり、アーティストの素朴な一面に触れることができます。
次回のアーティストトークは最終日の7月31日(日)14:00〜
要予約となっておりますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。

電話(0798-33-0164)で受付中

川村悦子展-ありふれた季節

2016年6月11日(土)～7月31日(日)

入館料　一般500円／高大生300円／小中生200円
＊20名以上の団体は各料金から100円割引
＊西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)
＊ココロンカード・のびのびパスポートを呈示の小中生は無料
＊心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
西宮市大谷記念美術館

〒662-0952 兵庫県西宮市中浜町4番38号
電話0798-33-0164 / fax 0798-33-1699
開館時間：午前10時〜午後５時(入館は午後4時30分まで)
休館日：水曜日(ただし、祝日の場合は開館し翌日休館)