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6月14日(日)に西宮神社で「おこしや祭り」がとりおこなわれ、浴衣姿の「びわ娘」が「関西で一番早い夏祭り」に花を添えていました。
6月14日(日)に西宮神社で、関西で一番早い夏祭りとも言われる「御輿屋(おこしや)祭り」がとりおこなわれました。えびす様が今の神社の地に落ち着かれたという、西宮神社の創建に関わる話から来ている大切なお祭りです。(→御鎮座伝説の由緒について詳しくはこちら)
えびす様が今の神社の地にお遷(うつ)りになる時に休憩されたとの伝説のある御輿屋(おこしや)跡地というのが西宮神社の東へ約300メートルにあります。6月14日(日)午後に、えびす様を神輿(しんよ)でここにお遷しし、御輿屋祭りをとりおこない、ふたたびご本社にお帰りいただくという、創建当時のありさまを再現する行事が行われました。
西宮ではこの日から浴衣を着始める習慣があるということで「ゆかた祭り」とも、旬の果物であるビワをお供えするところから「びわ祭り」とも呼ばれ、びわ籠を手にした「びわ娘」が行列に花を添えていました。
えびす様の御神霊を遷(うつ)した神輿が、西宮神社を出発し、門前町を神幸しながら、おこしや跡地に向かいます。神輿にも、たわわに実ったビワが飾り付けられています。
籠に入れたビワを手にした浴衣姿の「びわ娘」の行列。うしろには、西宮市内の大学の留学生の姿も見えます。
神輿を中心とした行列には「福男」も参加しています。うちわを手にした男性が、今年1月10日の恒例の開門神事福男選びで、今年の「一番福」に認定された「福男」です。
神輿が無事に、おこしや跡地に到着しました。奥のテントの下の、おこしや跡地の石碑の前で、これから祭儀がとりおこなわれます。
巫女が神楽を奉納。
祭典後には、人形芝居えびす座による「えびす舞」奉納も行われました。
最後に、びわ娘による参拝者へのビワの無料配布が行われました。また、今年から暑気払いとして、甘酒ふるまいも復活しました。
おこしや祭りは、旬の果物であるビワをお供えするところから「びわ祭り」とも呼ばれており、あちらこちらにビワが添えられています。
おこしや祭り限定の「びわ鈴」。
「おこしや祭りスタンプラリー」では、神社境内や門前町など5か所にスタンプが設置されました。これは、おこしや跡地のテントに設置されたスタンプ。
西宮神社の境内には露店も出て賑わいました。
(SH)