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西宮市大谷記念美術館で「雪景色の系譜」展。1月2日(金)~2月8日(日)の開催です。 終了しました。
西宮市香櫨園(こうろえん)の西宮市大谷記念美術館で、「雪景色の系譜 その表現の歩み 近世から近代まで」展が1月2日(金)から2月8日(日)まで開催されます。
四季の変化に富む日本では、古くからその季節の移り変わりの有り様が、絵画の中で表現されてきました。四季絵や月次絵、歌絵などとして描かれてきた自然の情景が、独立した画題として積極的に扱われるようになったのは、室町時代以降だと考えられます。中国から招来した新しい山水画や花鳥画が受け入れられて日本で独自の発達を遂げ、やがて江戸時代には狩野派を始めとして、新しく生まれた様々な画派が絵画技法を発展させ、個性あふれる作品が数多く生まれました。やがてその伝統が、近代へと受け継がれていきます。
本展は、四季の中でも冬、特にそこに描かれた雪景色を取り上げて、その系譜を辿ろうとするものです。雪そのものは景物の添え物としてあるかもしれませんが、絵画の世界に取り込まれることでとりわけ日本人の感性に訴えかける画題として愛され、その美を鑑賞されてきました。また絵画表現の面からは、地の白い紙や絹を塗り残すことによって雪を現わし、純白の胡粉を散らして降りしきる雪を表現するなど、画題に合った工夫が凝らされてきました。
雪が描かれた絵には、独特の魅力があります。自然の厳しさや冷酷さを描くことよりも、詩情や情緒を追求した世界がそこに広がっています。雪景色だけが一堂に会することによってみえてくる日本美術の新たな魅力を、本展で発見していただければ幸いです。
1. 山水画にみる雪 狩野探幽、池大雅、円山応挙など
2. 花鳥画にみる雪 宋紫石、酒井抱一、司馬江漢など
3. 四季絵その他にみる雪 白隠、吉村孝敬、月岡雪鼎など
4. 近代日本画の雪 岸竹堂、菱田春草、山元春挙など
期間 : 2015年(平成27年) 1月2日(金)~2月8日(日)
※会期中に展示替をおこないます。
<前期>1月2日(金)〜1月20日(火)
<後期>1月22日(木)〜2月8日(日)
開館時間 : 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 : 水曜日
入館料 : 一般800円、高大生600円、小中生400円
- 連続講座、ギャラリートーク、ミュージアムコンサートなど、詳しくはこちらをご覧ください。
〒662-0952 兵庫県西宮市中浜町4番38号 TEL 0798-33-0164
●阪神電車「香櫨園」下車。「香櫨園」からは南西へ徒歩6分。
●JR「さくら夙川」下車。国道2号線を西へ向かい、夙川沿いを南に下り、南西へ徒歩15分。
●阪急「夙川」下車。夙川沿いを南に下り、南西へ徒歩18分。
<各駅の改札に美術館までの地図を預けておりますので、ご利用ください。>
(SH)