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阪急西宮北口駅に1984年(昭和59年)まであった、直角平面交差線路「ダイヤモンドクロス」の遺構が近くの公園に残されています。
6月20日に阪急西宮北口駅内に「にしのみや観光案内所」がオープンしましたが、西宮北口駅は東西に走る阪急電鉄神戸本線と南北に走る今津線が交差し、西宮市内で最大の乗降客数を誇る大きな駅です。今津線は今では、西宮北口駅で南と北が分断されていますが、高架化される以前の1984年(昭和59年)までは南北に直通でつながっていて、神戸本線とは互いの路線が平面で交差していました。
このような直角平面交差線路は、路面電車では時々見られますが、高速鉄道同士ではきわめて珍しく、「ダイヤモンドクロス」の通称で、1926年(大正15年)から約57年間存在し、西宮市民にも長く親しまれてきました。
西宮北口駅近くの公園「高松ひなた緑地」では、撤去された「ダイヤモンドクロス」の「井げた」の形の鉄路が、モニュメントして残されています。阪急北口駅の東南に、ショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」がありますが、「高松ひなた緑地」は「阪急西宮ガーデンズ」の北西部に隣接しています。
※阪急電鉄のホームページの中の「ダイヤモンドクロス」の紹介→こちら
地面に埋め込まれた「井げた」の形のモニュメントが「ダイヤモンドクロス」の遺構です。
モニュメントの解説板に掲示されている昔の写真(1982年)。
左下が「ダイヤモンドクロス」のモニュメント。うしろが「阪急西宮ガーデンズ」。
(SH)