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「西宮まちたび博」のプログラムのひとつ、「大迫力!宮入するだんじりを間近で見学!年に一度の山口秋祭りを堪能」に行ってきました。
西宮市の最北部の山口地区は、歴史のまちであると同時に、自然の魅力にあふれ、失われつつある日本の原風景を今に残す町並みが広がっています。(→山口について詳しくはこちら)
10月から始まった「西宮まちたび博2014」では、実に112種類ものプログラムをご用意していますが、10月12日(日)に、そんな山口の秋の風物詩である公智(こうち)神社の秋祭りを見学する、「大迫力!宮入するだんじりを間近で見学!年に一度の山口秋祭りを堪能」に参加してきました。
毎年10月、体育の日の前日の日曜日に行われる公智神社の秋祭りには、山口の各地区からあわせて7基の「だんじり」が境内に集まります。それらのだんじりの巡行や宮入りの迫力を体感できるプログラムでした。(→公智神社の秋祭りについて詳しくはこちら)
まずは、山口町郷土資料館を見学後、各区のだんじりが集まる下山口の御旅所へ。神輿(みこし)の還御と共に、我々も公智神社へ向かいます。神社でのクライマックスは、鐘や太鼓の囃子も賑やかに、だんじりが宮の馬場を社前に向かう宮入り。壮観な秋の一大絵巻でした。
あわせて、昼の軽食として、山口の名物雲凌軒(うんりょうけん)の「焼鯖ずし」。秋祭りの見学後は、ビールのおつまみとして、とれたての黒豆の枝豆を味わうことができ、おなかも満足なまちあるきでした。
- 今回ご紹介した「大迫力!宮入するだんじりを間近で見学!年に一度の山口秋祭りを堪能」は今年度は終了しました。「西宮まちたび博2014」では、この他にも魅力的なプログラムをたくさんご用意しています。詳しくはこちらをご覧ください。
まずは、山口町郷土資料館で山口町の歴史を学びます。資料館のスタッフ(右から4人目の帽子姿)が、わかりやすく説明してくれました。
山口町郷土資料館の「第三展示室 祭り」。普段は1年交代で、7基のだんじりのうちのどれか1基が展示されていますが、今日は祭りの当日なので、昨日まで展示されていた上山口のだんじりは、左の扉から搬出されていて空っぽです。明日からは名来(ならい)のだんじりが展示されます。壁の7基のだんじりの絵で、今から見学する巡行の予習です。
昼の軽食として、山口の名物雲凌軒(うんりょうけん)の「焼鯖ずし」で腹ごしらえ。
お昼の軽食後は山口センター前に移動して、山口の各地区を曳き回した後に、今から公智神社の御旅所へ向かう7基のだんじりを順番に見学します。山口町郷土資料館のスタッフが、それぞれのだんじりの違いや特徴を詳しく説明してくれました。
公智神社の200mほど手前の御旅所。左の道には7基のだんじりが、宮入りの順番に控えており、右には今から神社へ還御する神輿(みこし)が見えています。
御旅所での祭祀を終え、神輿がいよいよ公智神社へ還御です。
神輿が神社に還御した後は、たくさんの見物人が見守る中、鐘や太鼓の囃子も賑やかに、だんじりが1基ずつ、宮の馬場を社前に向かって勇壮な宮入りをします。鳥居から坂道を駆け上がる様子は壮観。その順番は毎年決まっていて、これは5番目の金仙寺(きんせんじ)のだんじり。
7基のだんじりのうち6基は「曳(ひき)だんじり」ですが、しんがりをつとめる名来(ならい)のだんじりだけは「舁(かき)だんじり」で、重さが約1トンあるだんじりを42人で担ぎます。赤・黒・赤の三重の布団を台の上に載せ、中央には大太鼓を据えつけ、小学生の男子が4人乗り込んでいます。境内中央まで進み、だんじりを高々と差し上げてから(3枚目の写真)、一挙にドスンと地に落とし、宮入りの締めくくりとなります。落下の衝撃に少しもひるむことなく、乱れることなく太鼓をたたきづつける、ひたむきな少年たちの姿に感動しました。
宮入りを終え、神社の境内にならぶ7基のだんじり。
宮入りの後は神楽(獅子舞)。境内で笛や太鼓に合わせた舞が奉納されます。
祭りの見学後は、とれたての黒豆の枝豆を、ビールのおつまみとして味わうことができ、おなかも満足なまちあるきでした。
(SH)