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西宮市の門戸厄神(東光寺)では1月18日(日)・19日(月)に厄除大祭。柴灯大護摩が盛大に執り行われました。
西宮市の門戸厄神(もんどやくじん)(東光寺)は、日本三大厄神の一つで、厄除けを願い多くの人が訪れます。特に初厄神の1月18日・19日には厄除大祭(やくよけたいさい)として厄除開運を願うたくさんの参拝者であふれることで有名です。
今年(2015年)の1月18日は日曜日にあたり、14時から山伏により荘厳に営まれた柴灯大護摩(さいとうおおごま)にも多くの人が集まり、家内安全や無病息災を願いました。
※柴灯大護摩は1月19日(月)も10時から営まれました。
最寄りの駅は阪急電鉄今津線の門戸厄神駅。駅から寺までの参道は露店でうめつくされ、夜遅くまで賑わいます。
門戸厄神(東光寺)の厄神堂(右)にお参りする人たち。
大護摩道場(おおごまどうじょう)は注連縄が張られ、善男善女の皆さんが14時から始まる柴灯大護摩(さいとうおおごま)を、結界の外で待っています。この護摩壇で、人々の願いの書かれた護摩木が焚き上げられます。
14時になり柴灯大護摩が始まります。ご住職と山伏があらわれ、大護摩道場の前の不動堂(護摩堂)で読経を始めます。
10人ほどの山伏は護摩壇が設置された大護摩道場の前に移動し、ご住職が見守る中、まずは斧で注連縄を断ち切る儀式を行います。
注連縄が切られ、山伏たちが法螺貝を朗々と鳴らしながら、大護摩道場の中に入っていきます。
ご住職が護摩壇の前に着座し、奥の祭壇の前や護摩壇の周辺でさまざまな儀式が執り行われます。これは、入口に立つもう一人の山伏と、「山伏問答」を行っているところ。
法弓(ほうきゅう)の儀。東西南北と護摩壇に向けて矢を放ち、邪気を祓い、場を清めます。
法剣(ほうけん)の儀。
2本の松明を前にして、願文(がんもん/神仏に祈願を伝える文書)が読み上げられます。
いよいよ着火です。ヒノキの葉に覆われた護摩壇に2本の松明で火がつけられ、最初は煙が盛大に吹き上がり、周囲の参詣客をおおいます。
しばらくすると炎が空高く立ち上がります。迫力があります。
参拝客の願いが書かれた護摩木「そえごま」が、山伏によって次々と護摩壇に投げ込まれます。
大護摩道場の横では、ご祈祷済みのお酒「厄神」や、ご祈祷済み「厄除けサブレ」などが販売されていました。
(SH)